■パチモノカセットカタログ
こ れまで長きにわたりタブー とされて きたが、最近節操の無くなったア ジアンソフト。これから紹介するものはオリジナルのメーカーに無断で勝手に作って勝手にリリースされたもの。ほとんどが旬を過ぎた腐りかけの鮮度とはいえ イリーガル以外のなにものでもないこれらの違法ソフトを大々的に紹介できる時期が来たのかと思うと溢れ出る涙をこらえるのが精いっぱい。なか にはイイのがあるんですよ…ではごゆるりとご覧あそばせ…

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 Xin1 パチモノ Warez
高橋名人と僕
□元祖ファミ コン用
○ストリートファイター3ターボ56人版
これの時期売っていた「スト2も どき」の作者たちは対戦相手の数が多ければ売れると勘違いしていたらしくキャラ の数ばかり16人‥32人‥と、ひたすら増殖を続けた。その最強バージョンがこれ。ヒゲをつけたリュウや黒人とハーフになってしまった春 麗、メガネをかけたブランカに加えて、なぜかマリオも登場。総勢56人による壮大なバトルが繰り広げられる。やる気にならないが
●快打伝説
なぜかオリジナル。スト2とひと味違う所を見せようと努 力したようだが、結局はスト2の壁を越えられずという、アジアならではの必敗パターン。 世界観はスト2シリーズとはまったく別物で、キャラもすべてオリ ジナル。プレイヤーは五人のキャラを選択可能。なんとバニーガールまで選択可能で、これがこのソフトのマニア間取引価格をいま
だに安定させている要因の一つとなっている。 合成音声も使用されていて、キャラが必殺技の名前を叫んでいるように聞こえるが、イマイチ不鮮明なので何と 言っているのか聴き取れない。アジアである‥‥。

●餓狼伝説2
当時人気だったアーケードの格闘ゲーム「餓狼伝説2」 を、無許可でファミコンに移殖した作品。 最初はスーファミ版をベースにしているのかと思ったが、オープニングデモがしっかり入っている所をみると、アー ケード移植を目指したのだろう。しかしゲームの出来は誉められたものではなく、難易度は宇宙一、必殺技は百年に一回出るか出ないか‥‥ガードの判定もデタ ラメと、すごくいい加減で旅情をかき立てる(意味不明)
●モータルコンバット
こモータルコンバットの顔とも言える「究極真拳」を完全 に再現。欧米ではえげつない残酷ゲームとして社会問題視されたていたが、もちろん残酷大好きなアジアでも流行りまくり。もっと別のところで頑張れば今頃 は‥‥。
●ザ・キング・オブ・ファイターズ97
なぜ登場キャラは、京、アンディ、舞、ロバート、エイ ジ、ラルフ、クラーク、チョ イ、チンゲンの9人。オープニングデモには登場していたテリー、ジョー、リョウ、タクマはもちろん、本編の準主役で、デモにも デカデカと登場していた「庵」も、もちろんカットされている。アジアならではの英断といえよう。しかし、これでガッカリしているようでは甘い。いざゲーム がスタートすると、画面は暗いわ、キャラの色は二〜三色くらいしか使っていないわ、効果音はないわ、バランス最悪だわ、対戦中に勝手にキャラが替わるわ で、ゲームで遊んでいると言うよりも、悪い夢にもて遊ばれているといった感覚に近い。
●真サムライスピリッツ2
当ネオジオの「真サムライスピリッツ」をファミコンに無 許可で移殖したもの。全体的な完成度は高く、音楽は得体の知れないオリジナル曲ながら「サムスピ」世界観は上手い具合に表現されている。基本システムは本 家と同じ。
○ドラゴンボールZ2
スーファミ版の同タイトルを忠実に移殖した、極めて良 質な作品。対戦はもちろんCPU対CPU戦も用意されており、ゲームランクも選べるなど、スーファミ版と見比べても気になる点がまったく無いくらい上手く 移殖されており完成度が高すぎて気が抜けてしまう。マニア価格は低めである。
●カートファイター
スーファミ版のマリオカートに登場するキャラ同士の対 戦格闘という、日々忙しい日本人の我々には考えつかないような、なんだか意味の解らないコンセプトに基づいたゲーム。「闘いに理由はいらない」と実感させ られてしまい、メガネが涙で曇って何も見えなくなってしまった。そんで登場キャラは、マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、キノピオ、クッパ、ノコノコ、 ドンキーの八人。冷静に考えてみるとこの顔ぶれはスゴイ。人間(?)
と恐竜とワケの解らない生き物が入り交じっている。しかも全キャラが同じ背丈

ソニック
当メガドライブ版の人気ソフト「ソニック」を、ファミコ ンに無許可で移殖したソフトだが、何故か主人公は「マリオ」になっている‥‥。ただしゲームシステムは完全にソニックで、スピンダッシュなども用意されて おり、グラフィックの描き込みはアマイが、ルー
プバーなどのトラップ類まで完全に再現されていて、難易度は高い。 発売当初から人気があり、日本に輸入されると同時にマニアの中では高値で取引された。 「ファミコンでソニックが動き、しかも主人公がマリオ」という、これ以上無いようなインパクトで、マスコミや各メディアがパチモノを紹介するときには必ず 登場し、パチカセの代表作としてその名を広めている。

○マリオ&ソニック2
任天堂のマリオとセガのソニック、夢の共演がついに実 現した。おまけにドサクサにまぎれ、著作権にうるさいディズニーキャラまでチラホラ登場する始末。それもその筈、実はこれ、ディズニーのファミコンソフト 「チップとディールの大冒険2」のキャラを勝手
に書き換えた代物で、完全オリジナルではない。 プレイヤーは、マリオ、ソニック、チップ、ディールの四人からキャラ選択可能。マリオとソニックが出てい なければ恐らく話題にもならなかったゲテモノである。

●MARIO PIZZA POP!
な今度のマリオは不景気からか、ついにピザの宅配を始め る。元ネタはマニアにもほとんど知られていないジャレコ製のショボいファミコンソフト「ピザ・ポップ」。 実はこれ、カセットに「マリオ」の文字は無く、 タイトル画面の最下段にチョコっと書いてあるだけなのだが、それでもマニアの間では「ピザマリオ」として親しまれている。 本来のストーリーは、彼女に指 輪をプレゼントするべく、某青年がピザ宅配のアルバイトを思い付く‥‥という経緯だが、これをマリオが演じると、ピーチ以外の女に指輪贈るべくバイトを始 める‥‥。となるので意味深。ヒスパニックの本領発揮か?。
●スーパー魂斗羅X
当オリジナルストーリーの魂斗羅だ!スーファミ版の「魂 斗羅スピリッツ」を、アジアテイストに仕上げたオリジナル版。雰囲気だけは「魂斗羅」っぽいが、なにか怪しくてインチキ臭い。そして難易度はバカみたいに 高く、クリアしようと努力する前にゴミ箱行き決定。でもマニアに売れば高く買ってくれるよ。
○スーパードンキーコング
スーファミ版の同名作品を移植したらしいが、良く見る と全然違うのがスゴい。コングは妙にヌルヌルしていて気味悪く、アイテムのバナナは唐辛子みたいだし、敵キャラは何の生物だか判別不可能。 コレを移植と 言って良いものか‥‥。ファミコン界では良くあることなので、気に留めないでおくのが賢明だろう。
●スーパードンキーコング2
なスーファミ版の名作をファミコンに逆移殖。しかも、か なりの完成度を誇る。一見しただけじゃファミコンと分からないほどのキャラと背景の描き込み。そしてスーパーサウンド。操作性やゲームバランスなど、どれ を取っても質の高い作品で傑作であるといえる。 しかし所詮はパチモノ。任天堂に持ち込んでみれば良かったのに。
● スーパードン キーコング3
前作の感動も冷めぬうちに登場したが、ちょっと様子がオ カシイ。前作でみられ た繊細さは微塵もなく、ゲームに合っていない妙な音楽、操作性最悪、難易度最強、バランス無限地獄。デモンストレーションにキャラ紹介が日本語で表示され るが、この解説文がまた、全然日本語になっていなくてインチキ極まりない。タイトル前にはクレジットと違法コピーに対する警告メッセージらしきものは出る わで身の程知らずにも程がある。
○AV美少女戦士
何処かで見たこと のある女性キャラたちが戦いを繰り広げる、アジア製オリジナル格闘ゲーム。勝利時にエッチな画像が見れることだけで一躍有名になったソフトでもある。 登 場キャラは、お馴染みスト2から春麗、らんま1/2から約二名、セーラームーンから二名。その他、元ネタの判別がつかないキャラが三名程の計八名だ。 操 作性は良いがゲームバランスが悪く難易度が高い。戦闘勝利時にはどっかのエロゲーから吸い出したような褒美のグラフィックが見られるが、ちょっと変。
●鉄拳2
なプレステでお馴 染みの「鉄拳」が、ファミコンへ強引に移植された!。「やればできる」という古くからある言葉を体現するような作品である。 登場キャラは、カズヤ、平 八、ポールなど八名。諸般の事情により二次元ゲームとなってしまっているため「鉄拳」特有のポリゴン感は皆無。必殺技やダッシュ等のシステムはそのまま採 用されているが、要所要所に無理が伺えて微笑ましい。
●ワールドヒーローズ2・PRO2
当登場キャラは、 リュウ、春麗、ベガ、アンディ、舞、マリオ、クッパ、ソニック、悟空、レオナルド、ハガーの計12人。 どんな根拠で彼らが選ばれたかのかは不明である。 しかし基本的には全員馴染みのキャラだろう。そして制作は、パチ格闘ゲームメーカーの代名詞とも言える老舗・コニーソフト。マニアにファンが多いメーカー である。目が険しいマリオの繰り出す昇竜拳は必見だ。
ロックマン
こモなんだこれ、 全然ロックマンじゃねえぞ!。仕方ないのさ、パチモノだから‥‥というわけでこれ、タイトル画面には「ロックマン」と書いてあるが、これは本物のロックマンから吸い出 してきたタイトル画面のデータを流用してるだけで、中味は全く別のゲーム。しかもつまらねえ!張れば今頃は‥‥。
●病狂鴨蚕仔(FIGHTY CHICKEN)
一時期、類似品 が腐るほど出回っていた「たまごっち」のファミコン版。基本的には本物と同じくヒヨコ育成ゲームなのだが、グラフィックが汚くて食料がゴミにしか見えず、 ゴミをバリバリ食うヒヨコには寒気さえ感じさせられる。 こんなものにセーブ機能を付けてしまうアジアの人々の大らかさに、笑顔で乾杯と言いたい。死んじ まえ!
□ 元祖ファミ コン用
  ●ソニック4
ソ ニック第四弾(?)がスーファミに登場。しかも内容は完全独自。ストーリーを聞いてまた驚愕。何者かに 囚われたマリオを助け出すのが目的らしい‥‥。聞くも涙のうさん臭さ。メーカーの壁を超えた友情がいま始まる‥‥。 かどうかはともかく、ゲームは良くで きている。その割にほとんど出回っていないため価格は高い。
●鉄拳2
ア ジアでも人気の「鉄拳2」が、来るべくしてというか、スーファミに移植された。もちろん著作権料など一 人民元たりとも払っているわけがない。 元祖ファミコン版は二次元だったが、16ビットマシンといえどもフルポリゴンは夢の話。やはりこれも二次元格闘 ゲームに成り下がっているが、細かいところをグラフィックの描き込みで微妙にごまかしているため、三秒間は立体に見えてしまうところがスゴい。
 生産元はヨーロッパ方面らしく、アジア市場ではほとんど見かけことがない。そんでもって、とり立ててコレと言った特徴もクソも無いのだが、ただひとつ。 マジコンを使ってバックアップできないようになっている。 特殊なチップが使われているワケでもなく、単にプロテクトのせいなのだが、そのおかげで、この ソフトに限ってはエミュレータ用のイメージファイルが出回っていない。大金叩いて入手したマニアにとっては朗報だろう。
●スーパーマリオワールドMD
当時人気だった アーケードの格闘ゲーム「餓狼伝説2」 を、無許可でファミコンに移殖した作品。 最初はスーファミ版をベースにしているのかと思ったが、オープニングデモがしっかり入っている所をみると、アー ケード移植を目指したのだろう。しかしゲームの出来は誉められたものではなく、難易度は宇宙一、必殺技は百年に一回出るか出ないか‥‥ガードの判定もデタ ラメと、すごくいい加減で旅情をかき立てる(意味不明)