RAVE2001で、相当な実力派HOUSEチーム「SO DEEP」に破れた後、自分はダンス向いてないのかな？ジャンルが違うものの、年下ばかりのメンバーのチームに負けてしまって、もうダンスやるのよそうかな？なーんて、すっかり自信を無くしていた「Y.C.L（Yatterman Coffee Lighter)」リーダーの僕だが、12月の「ダンスの星」掲載後、「私が見た中ではY.C.Lが一番カッコ良かったです。」なーんていう励ましのメールやお電話がたくさん来た。更にはナント、SAMさんからも暖かいメッセージをもらってしまった。そのSAMさんからのメッセージには、これからのY.C.Lの課題からプロダンサーへの道まで細かく指摘してあり、本当に感動してしまった。そして僕は「よーし、もう一度がんばるぞ！！」と1日で立ち直ってしまった（単純なヤツ！）。

それにしてもTVの影響ってスゴイ！TV出演後は毎度毎度、何故か次々とクラブイベントやパーティーの出演依頼が入って、栃木から東京まで、関東一円のイベントに出ています。そしてイベントに回って思った事は、意外にFREEZE時代よりもコアな層に僕個人の名前が知られてきたなあって事だ。前のFREEZE時代は僕がリーダーをやっていたけど、JOやツヨシ君の名前で持っていた部分が多かったので、顔は知ってても「あそこにいる人、FREEZEの人だよ」とか、影で言われてただけで名前も余り覚えてもらえなかった感じだったんだけど、最近は妙に声かけられる事が多い。もちろん、スポンサーのSAG COMPANYや先月紹介したDANCEサイト、DDFの影響もあるんだろうけど、やっぱり一番は「ダンスの星」の影響、かなあ。昔と比べてインターネットの普及も増えたせいもあるけど、インターネットできるダンサーからメールが増えたし。地元の公民館の練習に知らない人が来る事も随分増えた。そして僕のホームページへへはどこから来たか、というとやはり「ヤング帝国」となるのだ。やっぱ「ダンスの星」の連載は大きい。色々なダンサー系のサイトからリンクもされてるし、とにかくクラブでも外でも良く言われるのが、「ヤング帝国のダンスの星、毎月見てますよー」という一言。パソコン（インターネット）やってて良かった〜（＾o＾）

さて、先月の「ダンスの星」でも宣伝した、大阪で行われる年末の大イベント「THE SHOW」にも営業の話が来たのでバトりに（遊びに？）行ってきました！ 先月も言った通り、今回の出るメンバーはダンスの星スペシャル的なメンツ！今回RAVE2001に出た「Y.C.L」の5人に助っ人外人（？）2人。その名も今や世界チャンプの「JO」と、RAVE2001に出演後抱かれたいB-BOY一番人気（？）のYCB大橋くん（ダンスの星1998年9月参照）、これは最強メンバーだ！！

いやー。本当に凄かった。大阪では年末恒例のイベントらしく、毎年物凄い参加数で、朝まで踊り狂うのが恒例になっているとのいう話は聞いていたが、この凄さは予想以上！こんな勢い、東京にはないよ！ってくらい、たくさんのダンサーが集まった。ナント参加チーム70チーム！人数にして出演者が320名！70チームダンサーが集まってパフォーマンスをするイベントなんか、東京にあるか？と思ってオーガナイザーのマシーン原田センセイに聞いたところ、大阪でも異例らしい。なんせ「大阪ダンサーの忘年会イベント」ですから。凄いにきまってますね。これならダンサーだけでも十分に盛り上がれそうなもんだけど、観客も超たくさん来まくって開場前から長蛇の列まで出来る始末。その数約、800人。ベイサイドは合計1100人も飲み込んでいきなり酸欠のミニコンサート状態に！（＾＾;　ショータイムも年末スペシャルという事でなんでもあり！！大阪＆東京も ザッピング！！ってな感じで、POWER BOMB（大阪のB−BOYによりスペシャルユニット） に JO＆大橋くんが参加（乱入？）したり、我がY・C・L（＋JO＆大橋くん）にトオル君（BRONXのパワームーバー）が出たりして、大阪と東京の距離の壁を破る、ショータイムを行いました。ショーの構成はめちゃくちゃだったけどね(^^)まあ、すげー盛り上がったから、良しとしようよ。 大阪のショーの構成は、かなりまとまっていて、レベルは高い！チーム力だけで見れば東京よりも全然あると思う。

その中でも大阪ダンスディライトの優勝チーム「BRONX（BREAK）」や「STYLE OFOLD SCHOOL（LOCK）」は特に良かった。構成も振り付けも音の取り方もかなり奇抜な事をやっていて、「へーこういうやり方もあるんだなぁ。」なんて、勉強になる事ばっかりでした。

BRONX

STYLE OF OLD SCHOOL

まー、当然これだけ多くの大阪芸人、いや、人が集まれば、当然盛り上がりまくりだからショータイムなんかは当然盛り上がったんだけど、その中でも特に盛り上がったのはやはり1VS1の「ソロバトルコンテスト」。予想以上の反響で、大勢のバトル参加者が押し寄せた。当然、僕ら東京勢は8人全員参加。今回参加者があまりに多い為、予選で全員踊らせて、その中からベスト16を選び、そこから生き残りを賭けたトーナメント方式という、まさにバトルという名がふさわしいコーナーになった。 僕の目標は、とりあえずJOや大橋くんなんかに勝てる訳はないから（ダセー（^^）、とりあえず予選突破。突破すればダンディラのTVや雑誌に大きく名前が出るからね。そして、今回、力対力では絶対に勝てないから、1発技（ウケ狙い）に執念をかけたソロ作りにして予選突破をしようと考えた。．．．がしかし、そこが甘かった！！

ここは大阪、一発技に執念をかける気迫は東京なんかの比ではなく、ケンサク(BRONX)は女装して登場するわ（しかもウマイ！）、横井くん（エレクトリックトラブル）なんかはミッキーもどきの着ぐるみで踊ったりで（それでも上手に踊る！）相当やばかった。他にも「山城新伍」のモノマネで登場するものやら、バニーちゃんで登場するものやら、色々で、こいつはやられた！って思った。ダンス面でも大阪は随分レベルアップしていて、東京と比べても全然見劣りしないレベルになっていた。「大阪おそるべし！」結果、僕はやっぱりベスト16へは生き残れず、予選落ち（キビシー！）それでも東京勢は大健闘で、東京から残ったメンバーはY.C.Lからは、マサト・アク・ユウスケの3人。ユウスケは大抜擢の初の大阪進出で東京にいる時からはしゃぎまくっていた(^^;そして、われらが、世界チャンプのJOと大橋くん。YCBメンバーのスナフキンと超ハイレベルな闘いから6人も残ったのだ。

その中でも会場を沸かせたのがJO・大橋くん、マサトの3人。マサトは若手ながらナカナカ大健闘のY.C.Lメンバーでは唯一の準々決勝進出。マサトは両方向で回るは手をグーやチョキ（？）にして大技をやるわで、変わった事ばっかりやっていた。やっぱり若いと発想が違うねー。常に新しい事をやってるから、スゴイ。とても僕では思い付かん。僕も負けずにがんばらなくては。そして、FREEZE時代からのバトルのベテランJO。JOは大阪でもモテモテ。さすがワールドチャンプ！色んな人に写真撮ってくださーい！とか言われまくっていた。サイン攻めにもあったりして、書いた事ないサインを（しかもスペルが違うぞ(^^;）無理して書いてみたり、絶好調だった。

しかし、そんな色々なTVに出まくっている有名人のJOだからこそ、バトルでは苦戦を強いられる面もあった。やはり大阪ダンサーも黙っちゃいない。ビデオ等でJO対策を練っていた様で、それはまるで、ダ○エーのスパイ事件の様に、JO攻略を皆、考えてきていた感じがした。それでも、JOはちょっと余力を残し、勝ちまくってマサトと同じく、準々決勝まで駒を進めた。しかし、JOの最大の敵はクジ運だった！実はJOは世界大会でも個人戦では1回戦敗退だったのだが、それはクジ運に恵まれなかったからの事。いきなり世界ベスト2の大技やりまくりのパワームーバーの外人・CRUMBSに当たってしまったのだ。今回も同じく、準々決勝で早くもYCBの大橋くんと当たってしまう。これはもちろん夢の対決なんだけど、こんなに早く当たらなくてもいいのに...。結果は鼻差で絶好調の大橋くんが勝ちを収め、準決勝に。お互いバトルがやりにくそうだったのが印象的でした。個人的にもどっちを応援していいのか...複雑な心境でした。それにしても今回の大橋くんは本当に絶好調でした。1990は3周くらい当たり前の様にまわるわ、エアートラックスは抜きまくるはで、しまいには伸身のバク宙や1回ひねり、ムーンサルトなど、体操選手でも難しいような飛び技まで魅せた。君はウルトラマンか？今回は誰も手がつけられず、大橋くんがぶっちぎりの優勝！という結果だった。やったね大橋くん。次は世界だ！

ド迫力！！！　大橋君の技、３連発！
ムーンサルト	1990	エアートラックス

そして、正月休みも束の間、もう東京でダンスイベントだ。今回も「Y.C.L＋JO・大橋くん」でやろうと、大阪ネタ＋地方営業ネタのミックスで、と予定していたんだけど、大橋くんが横浜で他のイベントがある、という事で、キャンセル、こうなれば親方に頼むしかない！という事で、FREEZE時代からの仲間・JOの相方・そして世界チャンプとくればこの人「ツヨシ君」に出てもらう事になった。そして、地元の公民館で練習する事になったんだけど、地元の後輩達は大騒ぎ！！「世界チャンプがこの町にやってくるぞー」ってな感じで（＾＾；、でも、実際ツヨシが来たら、皆固まってしまい、後輩達はキンチョーしまくってました（＾＾；今回はツヨシ君も参加してくれたので、構成にずいぶん広がりができて、すごい良いショーが出来た。ツヨシ君のダンスにおけるセンスは抜群で、自分では「振り付けは3つ以上覚えられない」とか言ってるけど、振り付けを覚えるスピードも常人の30倍以上のスピードで（マジで）飲み込みがめちゃ速い！！そして、すごく面白い振り付けや構成も考えてくれる。更に今回はJO＆ツヨシのゴールデンコンビもアリ！となれば最高のショーが出来る事間違いないでしょう！！

今回はSAMさんの指摘した、「派手に動き回るフォーメーション」と「タイトにびしっと踊るルーティーン」を含め、メリハリあるショーにした。そして今回のテーマは、ナント！「ダンスの星を目指せ！」というのがオチ。見に来てくれたみなさん、わかってくれたかな？それにしても、今回は久々にJO＆ツヨシ君のコンビと一緒にショーをやった訳だけど、彼らはやっぱりサイコーだね！ダンスの楽しさが本当に伝わってくるし、感動も与えられる。短期間で僕らY・C・Lの振りを覚え、確実にこなし、ソロではめちゃくちゃすごい大技などをやってのけ、コンビでのあわせはギャグ満点で踊っちゃうんだから。やっぱ普通の人とは大きく違うよなあ。まさにダンスをするために生まれて来た男って感じ。僕もそういうカッコイイダンサーになりたいね。JO・ツヨシ。また一緒にショーやろうね。

次回はナント、浦和ベース QUESTに僕の率いる元祖、ストリートダンスチーム「ウインドブレイカーズ」が復活！Y.C.Lだけじゃないぞー！！と言わんばかりにY.C.Lにはない、新しいネタも披露！！またまたFREEZEから馴染みのJOも参加！とにかく、これは見逃せないぞー！！ 来月もお楽しみに...。

（2月へ続く）