1998.7月
<アジアダンス事情>


●「ダンスディライト」の反響

はろー?夏だね。あついね。
...と言った感じで、ダンスの星!今月もやってまいりました。鶴見です。
夏といえば、海、海といえばサーフィンだけど、ダンサーもお忘れなく!海もいいけど、夏休みに合わせてクラブまわりなんてどう?原宿のホコ天なんかも復活する感じだから、ストリートで踊るのもいいね。今年の夏はダンスが熱い!
それにしても、「ダンスディライト」(1998/7/20発売)の影響って凄い ね。今月のファイルのコーナーに「ダンスの星」が紹介されたんだけど、それを見たインターネットできるダンサー系の方々からたくさんメールいただきました。どこにそんなに隠れてたんだよーって感じでストリートダンス系の人もインターネットする人が増えてきたみたい。でも、まだダンス系のホームページって日本には全然ないから「ダンスの星」を中心に僕が引っ張っていかなきゃね(^^)九州や大阪のダンサーの人たちとも、メールでだったらコミュニケーションも取り易いしね。


●行ってきました!台湾&シンガポール

ところで、またまた行ってきたんだよ、前回のタイDANCEレポートに続くアジア シリーズ第2弾!今回は台湾とシンガポールへ行ったきたので、その辺りのダンス・クラブ事情に迫ります。
最近ではNYにも通用しそうな日本のダンスシーンのレベルの向上を目の当たりにしているせいか、少々刺激が薄かったような気もしたけど、台湾でのダンスブームを肌で感じてみる事が出来その様子がその昔たけしの元気が出るTVでやっていた「ダンス甲子園」が始まって間もなく到来した日本のダンスブーム(僕もこの頃から本格的にダンサーを目指すようになる。)と重なって見えて、地元の公民館とか公園で友達とアクセク練習してしてた頃なんかを思い出しちゃったりして、とても懐かしい気持ちに戻ったりもしました。

●台湾ダンス事情

その台湾の話なんだけど、とにかく今ここは空前のダンスブーム(大袈裟?)となっていてその引き金となっているTV番組の一つに「小室魔力」(日本でいうアサヤン・コムロギャルソン)がある。このTV番組はTRFやアムロ・その他コムロファミリーが総出演でこの番組の影響はかなりあると思われる。今台湾のアイドルの振り付けも、日本の有名ダンサーが手がけたりする事も多く、タイとは違い、ニュースクールのHIPHOPやHOUSEなんかもさかんな感じでした。
また、JAPAN DANCE DELIGHT(日本で一番大きいストリートダンス コンテスト)等のビデオを見て、有名なダンスチームのダンスや曲をまるまるパクっ て踊っているチームも多いのでびっくりしました。ウワサには聞いていたんだけど、 本当にパクリまくっているんだなあ、というのが正直な感想です。オリジナルティの かけらも感じさせない(^^;
まあ、日本もブームがきたばっかりの頃はNYの有名ダンサーやマイケルやジャネッ トなんかの振りや曲を真似しまくってたから、大きな事言えないんだけどね。

●台湾ダンサーと接触

そんな台湾ダンサー達と接触・交信?するために、僕は週末にダンサー達が出没するといわれている台北の「中正記念堂」という大きいビルのそばの公園へ行き、接触に成功しました。
そして、彼らに台湾のダンス事情なんかをお互い片言の英語で交わしていたら、スターロン風のいかつい奴が出てきて、「お前は踊れるのか?」と聞いてきたので、「 多少ならね」と答え僕のできるJAPANESE STYLE の限りを尽くして踊っ た。(ちょっと酔ってる)それが、そこのみんなにスゴク受けてスターロン風の兄貴もバンバン手を叩いて喜んでくれてホッとしました(^o^)。
台湾のダンサーはやはり日本のダンスに非常に興味があるらしく「日本のダンスビデ オをたくさん送って欲しい」と熱烈にお願いされて、連絡先を書いた紙を貰ったのだ けど、帰りの飛行機で無くしてしまった...(^^; 今度台湾に行く時にはビデオを持っていってあげようと心に誓うツルミ氏であった。まる。 とにかく台湾はシーンがさかんで日本のダンサーが凄くリスペクトされているので一見の価値有りって感じでした。

●シンガポール

そして、台湾の後に紹介するとどうしても影が薄くなってしまうシンガポール。
口から水を出すマーライオンで有名なこの国には僕の知っている限りでは何と2つし かなく、そのクラブも日本のクラブとは違ってバンドのライブハウスの色が強いな感 じで、ダンスのイベントもロックバンドとかの共演が多い。ロックバンド演奏する後ろでダンサーが踊ったり、逆にダンサーのショーをバンドが生演奏したり、そういったショータイムが多いようだ。去年は「パラパラ」「マカレナ」がシンガポールでも大流行したようだが、やっぱり主流のジャンルも「ロカビリー」とかが多いようだ。でも皆個性的な踊りをしていて皆新鮮でした。でも、まだHIPHOPカルチャーはダンスにしろ、曲にしろ、全然流行ってない(まだ来ていない?)のがちょっと残念でした。
でも、「ASIA BUGS」とかにはHIPHOP系のDJのシンガポール人が良 く出ているのでどこかにあるのかもしれない。この辺の情報、知っている方いました らメール下さい。
今回の旅行もダンサーの友達がすごく増えて僕自身も色々なところでダンスを披露し てきてワールドワイドにできて有意義な旅行だったと思います。
「アジアはやっぱりいい!」


●RAVE2001決勝大会報告〜ぅ

いやー。凄かった。僕達「ACTION REPLAY」は残念ながら決勝進出はで きなかったんですが(後楽園といい、最近そんなんばっか。)白熱した大会でした。 本当は悔しいから見に行くつもりじゃなかったんだけど、僕らの弟分的チーム「フレ ア」(今大会唯一のBREAKINGチーム)の応援に行ってきました。(その頃相 棒のオサム氏は一人寂しく仕事にふけっていたのでした。)

 決勝大会は六本木ベルファーレで行ったんだけど、相変わらずこの場所はTV局向 けのCLUBだなぁと思いました。照明・舞台の作り・音響・どれをとってもTV的 な感じで。良い意味で。僕も何度かここで踊った事があるんだけど、ベルファーレって本当にDANCERが滅茶苦茶カッコ良く見えるんだよね。
で、今回の大会に関してなんだけど、まず思ったのが、東京陣が弱かった事。
普段のコンテストでは凄く勢いがあるのに今回はあまり元気が無く同じ東京勢として は残念だった。まあ、先月も言ったように実際コンテストとかで勝ちまくっている上手いチームは遠慮気味で出てこなかったっていう所もあるけど。逆に他の地域のグループは東京で一旗あげるぞ!って感じで頑張っていたし、東京勢もそういうハングリー精神は見習わなければいけないと思った。

そういった面でも良かったのが大阪代表の「JSOOS」というグループ。
LOCKDANCEってジャンルは既に世界一のLOCKINGチーム「BEBOP CREW」が完成させてしまっているので。踊りのパーツが他のジャンルと比べて少ないから、振り付けや音の取り方がどうしても「BE BOP CREW」のスタイルに似てしまうか、似せない様にオリジナルな振りをたくさん入れすぎて失敗するかどちらかなんだけど、このチームは良い意味で「BE BOP離れ」ができていて、個性的で見てて面白かった。大阪も新しいLOCKINGスタイルが出来たなって感じ。 でも、優勝は意外な地域、北海道のJAZZチーム「TIN」に決まり、後輩の「フ レア」達も今回は健闘及ばずって所だったんだけど、B−BOYな僕としてはやっぱりきちんと構成とメンバーを考えて「真のB−BOYING」を見せなきゃいけないかなあと思いました。
この「RAVE2001」をはじめ、「ファントマ」「BREAKBEATS」、今 度8月に公開する映画「FOOD」など、SAMさんやOHJIさん、色々なベテランダンサーさん達の頑張りで、こういったダンス系の番組を毎週、家でゴロリとしながらたくさん見れるようになったの本当にうれしいの一言です。ただHIPHOPファンの僕としてはもうちょっとHIPHOP色を付け加えた番組にして欲しいなあなんて思ったりもします。そういった意味ではプレステ(TVゲーム)も期待してます。HIPHOP系のダンス・DJのゲームも出てきているから。

(8月へつづく)

→鶴見君のHPはこちら。


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