WAREZ & EMUZ CD カタログ
（注：このコーナーのブツは紹介だけで販売・輸入代行等はやっておりません。）
ＷＲＩＴＴＥＮ ＢＹ 秋塚 満
なぜか？というかやっぱり？というか、読者からのリクエストが多いピーコＣＤ特集です。ＰＣ９８のＦＤが全盛期の頃は疑似レンタルの差額販売ショップなんかもかなりあって、昔からパワーユーザーなんかにはピーコは当たり前の世界となってます。でも、今はＣＤ−ＲＯＭですから状況が大きく違います。何せＣＤ１枚にＦＤが５００枚以上収まってしまうメディアですから．．．。その分日本はピーコ関係の取り締まりはきつくなりかなりピーコ業者は減少しましたが、アジアのピーコ業界のほとんどがＣＤ−ＲＯＭに移行。おまけにピーコＣＤ自体に著作権が無いため、ピーコＣＤのピーコまで出回ってしまいわけわかんなくなってます。しかもプレス工場がさかんな為激安。香港のプレス業者の話によると１枚５０円くらいからある、とか。１０００枚発注しても５００００円で出来てしまう！そんな訳だから現地で５００円とかで売られても全然儲かっている訳である。もちろん、アジアにも取り締まりはある訳だが、現物を店頭に置かない「隠し販売」をやっている上、懲役刑が適用されない子供を店員として雇ったりしているので摘発されにくい。実は日本でも「〜〜の杜」やら「〜〜研究会」やらがＷＥＢ上で匿名アドレス等で販売しているのでそれはど入手は難しくない。ただし価格はかなり高いけどね。今回はそんな、日本やアジアで作られた怪しいＷＡＲＥＺＣＤ、エミュデータＣＤをよりすぐって紹介したいと思います。
対応機種：ＳＦＣマジコン
鑑定金額： 約２５０万
登場時期：１９９３年〜９４年
アジア相場（発売当時）：２８０００円
日本相場（発売当時）：６００００円
多分これが世界初のＳＦＣ用ＣＤ−ＲＯＭ。ＣＤもまだ１枚で全タイトルが収ま内容だった。これが出回ってる頃はまだＳＦＣ研究会も無く、日本では一部の事情通と業者しか所持していなかった。（ソ●ィアでは２〜３枚くらい販売したようだが）このＣＤは香港でも一般販売はされてなく、一部のＦＤ販売業者が持っているだけだった。
対応機種：ＳＦＣマジコン／ＳＦＣエミュ
鑑定金額： 約８００万
登場時期：１９９５年
アジア相場（発売当時）：不明
日本相場（発売当時）：８００００円（４枚）
でもって、この業界に歴史を残した「ＳＦＣ研究会（以下Ｓ研）」が制作、販売のプレスＣＤ。ナント、●立系列の工場で量産させたという唯一日本製の違法プレスＣＤだ。きっと、ＣＤ−Ｒ以外の日本製のＳＦＣ−ＣＤは最初で最後であろう。このＣＤ、各１０００枚程生産したようだが、売り切る前に警察にパクられてしまい、購入者にも警察が一件一件訪問してＣＤを没収したので、市場にはわずかしか残っていない。バイト等がズルして個人売買したＳ研の顧客名簿から漏れた幸せ者のみ所有しているようだ。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(赤・青・旧)に収録）
対応機種：ＳＦＣマジコン／ＳＦＣエミュ
鑑定金額： 約７００万
登場時期：１９９５年
アジア相場（発売当時）：２００００円
日本相場（発売当時）：４５０００円
日本ではギャグとしか考えられないタイトル名「ビックリマン界王」摘発を恐れてかSFCという文字は隠している。はじめて見た時は「これのどこがSFCのCDなの？まさかボッタクル気じゃ？」って思った。このビックリマン界王がアジア中で一番出回ったと予想されるSFCプレスCD。とりあえず香港の業者は一時期はこれを使用して店舗を出店していた。資本金いらずのCD-ROM、という訳。香港ではドクターとこれを１セット買えば店舗として成り立っていた。全部DISKにコピーして動作してビデオプリンターらしきものでラベルを作って店に並べるだけでいっちょまえのお店が完成という日本では考えられない話。しかしタイではCD-R版が安値で出回っていたそうで、このプレスはほとんど出回ってなかった模様。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(赤・青・旧)に収録）
対応機種：ＳＦＣマジコン／ＳＦＣエミュ
鑑定金額： 約１０００万
登場時期：１９９６年
アジア相場（発売当時）：１５０００円
日本相場（発売当時）：５８０００円
１９９６年まで出た日本とアメリカのSFCソフトの９８％は収録されている脅威のSFCマジコン用CDのビックリマン界王のアップグレードバージョン。こちらは更に中国周辺では重宝された。なぜなら、完全中国語のSFナンバーリストがジャケットに付いているからだ。これは現地人にはありがたい。しかもジャケットの表紙が山とか川とかの訳のわからない風景写真なので税関の人たちも全然気づかない用に作られている悪質極まりないCD。プレスに質も非常に良い。このCDは日本でもかなり密輸的輸入をされ、某露店や某DMでも長期に渡って販売していたことから、相当出回ったと思われる。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(赤・青・旧)に収録）
対応機種：ＭＤマジコン／ＭＤエミュ
鑑定金額： 約８００万
登場時期：１９９８年
アジア相場（発売当時）：４５００円
日本相場（発売当時）：６００００円
メガドラエミュユーザーは泣いて喜ぶ逸品。日本、アメリカのROMデータの９８％は収録と思われる。このCDは日本でも秋葉原あたりにゲリラ的に出没する露店や、インターネットの某杜等で入手可能。売っているグループによって多少内容が違うがズバリ出所が一緒なので内容はほとんど同じ。
対応機種：ＰＣＥマジコン／ＰＣＥエミュ
鑑定金額： 約９０万
登場時期：１９９７年
アジア相場（発売当時）：１５００円
日本相場（発売当時）：１２０００円
ＰＣエンジンエミュレータ「マジックエンジン」＋ＰＣエンジンソフト約１８０本収録。なんかどこかで見た事あるＣＤ構成。１９９７年あたりはアジアでも結構出回ったようだがゲーム屋では無く、アプリ系ＣＤを売っているウェアーズ系のお店にしか流通しなかったので、客層の違いからあまり売れなかったようだ。とりあえず、このナンバーリストは基準が良く分からないが、適当につけたのだろう。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(旧)に収録）
対応機種：ＦＣ・ＮＥＳエミュ
鑑定金額： 約６００万
登場時期：１９９７年
アジア相場（発売当時）：不明
日本相場（発売当時）：４００００円
ファミコンエミュレータ「ＮＥＳＴＩＣＬＥ」ディスクをエミュレートする「ＦＡＭＩＣＯＭ．ＥＸＥ」＋ファミコンソフト・ＮＥＳソフト・ファミコンディスク
ソフトを約１５００本収録されたＣＤ。アジアでは出回っておらず、日本でしか入手できないというおかしなＣＤ。ダブリソフトも異様に目立つ。質はエミュレータコンプＣＤシリーズの中ではそれほど良くない。このＣＤ、以前はニフティの掲示板、某ＦＩＬＭＺで入手できたのだが、色々問題があったらしく、今では入手困難な模様。似たようなＣＤは秋葉原のゲリラ露店で入手できる。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(旧)に収録）
対応機種：ＡＲＣＡＤＥエミュ
鑑定金額： 約１０００万
登場時期：１９９８年
アジア相場（発売当時）：不明
日本相場（発売当時）：３００００円
WINユーザー用に作られたアーケードCD。ＭＡＭＥをはじめ、色々なアーケードエミュレータと対応したアーケード基盤が５００枚以上収録。ランチャー付きで遊びやすい。
対応機種：ＰＣＥマジコン／ＰＣＥエミュ
鑑定金額： 約２８０万
登場時期：１９９７年
アジア相場（発売当時）：不明
日本相場（発売当時）：１８０００円
これはすごい！PCEファイル完全網羅！ ４００本以上収録。珍しいソフトも沢山入っている。（リストは姉妹誌、エミュレータリスト全集(赤・青)に収録）
対応機種：エミュレータ各種
鑑定金額： 約１０００万
登場時期：１９９７年
アジア相場（発売当時）：１２００円
日本相場（発売当時）：１５０００円
FC.GB.GG.PCE他ROM＆EMUが色々収録されている。GB、GG、LYNX他は他のＣＤでは見られないめずらしいロムも大量に入っている。
対応機種：Ｎ６４マジコン
鑑定金額： 約１２０万
登場時期：１９９７〜８年
アジア相場（発売当時）：１００００円
日本相場（発売当時）：４００００円
Ｎ６４のＣＤももう４枚組み。２００タイトル近いゲームがこのＣＤ４枚で遊べる。エミュでは動かず、ドクターＶ６４他Ｎ６４マジコンで遊ぶ。
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