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ファミコンをはじめとした日本産ゲーム機はソフトも充実しており世界的に見ても大人気。ところが東南アジアを中心に常識では考えられないような周辺機器やハードが出回っていた!
「本物ないけどコピーあるよ」タイのあるファミコン屋のおやじがしゃべれる唯一の日本語だ。売り文句の一つらしいのだが、本物指向の強い日本人にはこれほど理解不能の言葉はないだろう。そう、貧富の差が激しく、お金の執着心の強いアジアの人々は品質より価格にこだわるので安ければコピーでもなんでもいいのだ。そんな著作権の甘い東南アジアの国々では、先程紹介したXin1や勝手に移植ファミコンソフトもそうだが、日本人の常識を打ち破る、とんでもなく怪しい周辺機器やハードが次々と生まれていった。出るたびに怪しくなっていく「ニセモノファミコン」やシャ○プもビックリの「合体ハード」。どれをとっても怪しさ200%のおかしなコンパチハードたち。今回は一般の人には目にすることはないもうひとつの「TVゲームの世界」を徹底紹介しよう。
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アジアではマガイものファミコンが大量に出回っておりファミコンそっくりものはもちろん、SFC型、メガドラ型、PCエンジン型ファミコンもあり、最近はプレステ、サターンそっくりの偽ファミコンまで登場した。マニアックな所ではワンダーメガそっくりファミコンまででている。スゲー。ひどい店になると、子供の誕生日プレゼントとかでたまに脚を運ぶ現地のお父さんや観光で来た素人外人をカモにして、この巧妙なデザインとカラーリングで本物を偽ってこの偽ファミコンを売りつけたりもするそうだ。なんせこのそっくりシリーズ、初めて見る人には誰でも本物と区別するのに30秒はかかるから...。ちなみにタイのバンコクにある怪しい商店街「サパーレック」には世界中の偽物を集めたかのように多種多様の偽ファミコンが集結している。相場はどれも2000円程度と本物よりはるかに安い。そんな怪しいハードをここで紹介しよう。
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S-NESそっくりファミコン。使い勝手は超良質。しかもNEWファミコンやNESの純正コントローラーがさせる変換コネクタ付き。サービス満点で良い感じ。ただ、メドイン・タイランドなので、映像方式がPAL(日本のテレビでは映らない映像方式)なのだ。むー、残念。
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こちらは、MD-2ソックリファミコン。これと似たもので888in1(14本)が内蔵されているバージョンもある。これ、使い勝手はまさにMD-2。ただ、こちらも映像方式がPALなのが残念なところ。
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大きさも作りも本物のN64そっくり。ちゃんと本物のN64と同じくコントローラーが4つまで繋がる(使用目的は不明)更に何と!ドクターV64を下にさせる、がこれはもちろん使える訳がない。だって、ファミコンだもん(^^;
でも使い勝手はかなり良い感じだ。コントローラはPSのパットのパクリみたいだけど。是非、こちらも韓国あたりにNTSCバージョンを製造していただきたい。
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かなりSFCに似てるが、妙に小さい。いかにもミニファミコンって感じ。SFCと並べてみるとみょーに愛らしくみえてくる。このパチモノ本体はなぜか「NINTENDO」のロゴが入っている。本体だけでなく、箱にも説明書にも入っている。(しかもMADE IN JAPAN)の文字まで、気合が入っているのか身のほど知らずというか...。
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こちらもなぜかコントローラはSFC型、でも、本体自体の作りは韓国製のNOLITTLEよりかなり本物っぽい。ただ、こちらもタイ製なので映像方式がPALなのが残念。帯に短し、たすきに流し、で、ある。日本人向けにNTSC(日本のTVと互換の映像法式)バージョンも作って欲しいものである。
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こいつはスゴイ!!何がスゴイって見た目はただのジョイスティックだが、本体の左上の所をよーくみてみよう。なんか変な差込み口が二つありますよね。これ、何とファミコンとメガドライブ本体内蔵のジョイスティックなのだ!!こんなにコンパクトにまとまっているのになんとこれ1台でファミコンとメガドラの2機種のゲームが遊べるなんて!信じられますぅ?アジアおそるべし!しかもこの本体、ユーザーの気持ちになって作ったのか使い勝手も良好。さわりごごちはなつかしのアスキースティックによく似ている。レバーを動かすとカチカチいうところなんかウリふたつだ。このように1コン(本体)はしっかりした作りになっているが、付属の2コンは対照的にしょぼい作りになっている。何と2コンは普通のコントローラーなのだ。しかも1コンが本体の為、リセット権利は完全に1コンがもっている。これは、野球ゲームの初球ホームラン、パチモノ格闘ゲームでのピンチなどの場面で素晴らしい力を発揮することは間違いなく、1コンと2コンのハンデが大きい作品に仕上がっている。ちなみに最近はこの手の合体本体ものがアジアで次々とリリースされており、最強に極悪なものになるとスーファミとメガドラとファミコンの日本版、アメリカ版の6機種が動く合体モノなんてものまで発売されている。
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次はこのスーファミ用の怪しい周辺機器を紹介。この「TRI−STAR」なるものをスーファミに差し込むとあら不思議。スーファミでファミコン、NES(アメリカのファミコン)のカセットがそのまま遊べてしまうのだー。これって昔あったメガアダプタ(メガドライブに挿すとマスターシステムのゲームができるようになるアダプタ)のスーファミ版といった感じで、一時期日本でも通販で出回り話題を呼んだ。
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世界最小?かと思われるファミコンがこちら。上にカセットを挿して下からコードを伸ばして遊ぶ本体内蔵型のコントローラー。セレクトとスタートの間にあるリセットボタンも使いやすくてグー。旅先や、ちょっとしたパーティーにもいい感じ。ただ、2人用のゲームをやるには市販のコントローラーが必要なのさ。任天さんもこういった便利なものをリリースしてくれればファミコンの時代も終わらなかったと思う今日このごろです。
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ゲームボーイ、ゲームギアをも超えた!!アジア屈指のコンパチファミコンがこの「GAMEAXE」。液晶の質も良い上、単3アルカリ電池で6時間も持つスタミナぶり。元がファミコンなので遊べるゲームもたくさんあるし、言うこと無しっス!!電車の中やトイレの中でもできて正に「キング・オブ・ファミコン」といっても過言ではないだろう。
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最後に紹介するコンパチファミコンがこれ。こいつはスゴイよー!もう合体ものの最終形態って感じ。なんとこれはファミコンとミニ四駆(?)の合体ハードなのだ!ヤベー。ここまでキレちゃうと、もう笑っちゃうしかないよね。しかもこれ、ファミコンの起動中に走らせるととケーブル抜けちゃうというオマケ付き。ていうことは…すなわちゲームをしてないとき以外走らせてはいけないということだ。しかも、走るといってもこっちで操作できるわけではなくスイッチを入れたが最後、前にしか進まない。まさにミニ四駆。ここでミニ四駆と違うのは、デカイので全然ミニじゃにことと、スピードが遅くてパワーが無いということだ。(意味ねー。)ということはチョロQに近いのか?まあ、どっちにしてもただの鑑賞用ということで見逃してくれ…。でもまあ、一見の価値はあるかな…。持ってる友達がいたら、是が非でも見せてもらおう。(こんなの持ってる人そんなにいないっつうの…。)