世界有数の電脳帝国と悪名が高かった『香港』も中国返還を控え、おとなしい国に
なってしまいました。細々と生き延びていたコピー産業も数々の摘発の末、かなり減
少したように思います。リスクを背負う業者たちも今では摘発を恐れて地下に潜って
しまいました。
暗黒街・シャンスイポの『黄金市場』でさえ、SFCのFD屋が消え、FCのNi
n1も無くなり、上半身ハダカのオヤジ露店もなくなって、かつての変にうさん臭い
活気が無くなってしまいました。パソコンソフトを中心にCD−ROM関係のコピー
品は多少まだ残っておりますが、海賊版マニアにとってイマイチ物足りない街となっ
てしまいました。
では、ウラ物やコピーソフトはこのまま消えてしまうのか?と言うと、そうでもあ
りません。香港では少なくなったと言うだけで、ある所にはあるものです。
その場所こそが『タイ』なのです。
タイって言っても一般的には後進国的なイメージも強く、電脳とはあまり結びつか
ないイメージがありますが、今やタイは香港・台湾もを越えた電脳帝国なのです。見
た感じのんびりしていますが、競争率も激しく、談合して甘い汁を吸い合っている他
国と比べてかなりハングリーな国なのです。今後の活躍(?)が期待される国の1つで
すね。しかも、今やタイは怪しいブツの宝庫!!100万in1なんかザラだし、と
にかく頭がブチ切れたクソゲーin1がたくさんあります。4本中、3本が光線銃専
用ソフトの意味不明の4in1や、ウサン臭いキャラ書き換えだらけのマリオ4in
1。他にも日本を勘違いしているパチゲーやコピーソフトがたくさんあるのです。
他の国もそうですがタイは特に『任天堂』とか『MADE IN JAPAN』に弱
く同じ商品でも箱の後ろの文字が『MADE IN JAPAN』と『MADE IN TAIWAN』の違いで5
倍以上も売れ行きが違うそうです。(タイ・ロビンソンデパートBOYSTATION
店主ニチポン談)だからタイはコピー品にもなぜか『MADE IN JAPAN』と記されてたり、
日本語やカタカナでタイトルをつけられてたりします。たとえば、このゲームギアの
『マルマルボール』(写真1)アメリカの『マーブルマッドネス』のキャラ書き換えバ
ージョンです。なんだこれ?かなり日本を勘違いされてますよね?相場は日本円で約
450円。これがゲームギアユーザーには仲々売れており、いまでは品薄状態。
質の良いin1ソフトは日本でGETするとして(笑)ヘンテコなアジアソフトはタ
イでGETしましょう!!かなりマニア向けですよ。
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タイのお金はバーツ(B)と言います。現在の相場は1B→5円程度。1万円だと2
000B位ですね。昔は1B4円程度だったんですが...。
タイの物価はモノにもよりますが、大体が日本の5分の1位で買えます。一部の洋
服や靴などは若干高めですが、それでも日本よりはるかに安いので心配ご無用。超精
密に作られたブランド品も日本のディスカウント価格で買えるのでオドロキです。シ
ャネルやアルマーニ等のブランドも布の質からタグまで本物そっくりに作られてあり
ます。ブランドに詳しい奴が近くで見ても判別しにくいと思います。まさに『完全コ
ピー』ですね。
食べ物に関しては、日本のめし屋より断然安くてうまい!!屋台のラーメンは10
B程度(50円位)なので、腹一杯にいろいろたのんでも200円しなかったりしま
す。さらにタイには、料理人が優秀なのか、どこ行ってもとりたててまずい店はあり
ません。ここらへんが香港とは大違いですよね。他にも日本から進出したお店等も日
本より全然安く同じものが食べられます。吉野屋の牛どんなんかはご飯がタイ米だけ
ど、日本と同じボリュームなのに20B(100円)だし、マクドナルドはアメリカか
らなので価格的には日本と変わりませんがパンや肉の質が良いのか、すげーうまいで
す。あと、要チェックなのが、日本と大きく違うシステムのビデオレンタル屋さん。
日本は1泊2日や7泊8日レンタルが主流ですが、タイという国はなーんて太っ腹な
のでしょう。どこのお店も25日間レンタルなのです。(25泊26日)価格も激安の
20B(100円)、新作でも30B(150円)です。100円で1ケ月近くも借
りれるなんて日本では考えられませんよねえ。ただしほぼ全てのビデオが海賊版。
どの店にもビデオデッキが10台位常にフル稼働しており需要が多い物ダビングし
ております。勝手に翻訳・吹き替えものも多く、タイのドラえもんなんかは精巧に作
られており、声優陣もそっくり似せており、笑えます。大山のぶ代ってタイ語もしゃ
べれるんだー。
なんてね。ただし、エロビデオはありません。著作権にはうるさくないクセに、エロ
には超キビシイんです。変な国。
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☆タイでもプリクラ大人気!☆
あと、最近はタイでも若い女の子中心にプリクラが大流行り!ちょっと大きいデパー
トだったらどこにでも置いてあります。マーブンクロンあたりは各階に1台ずつ置い
てあったりします。価格は100バーツ(500円)と日本より高い!なんでだー!
ラーメン10杯も食べれるよ。でも、言語はバッチリ、タイ語になっているので
面白いです。マニアでなくてもタイに行ったら是非1枚とるべきですね。
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☆ガイドブック調に紹介☆
★タイに着いたら・・・
そこは空港のはず。陸路から来た人はご苦労様です。空港にも宿泊施設はあります
が、バックパッカーの人はロビーで寝ればタダです。ただし、寝てる間にスリに会う
可能性があるのでご注意を。でも、空港付近のホテルはスゲー高いので泊まらない方
が賢明です。両替に関していえばどこの国もそうですが、空港はレートが悪い!
両替はシーロム・パッポンストリート周辺の両替所や銀行がかなりレートが良いので
そこで替えましょう!最近は24時間いつでもOKのATM(自動両替機)なんかもあ
るから心配ご無用。空港では最低経費のみの両替にしておこう!
★さあ、市街地へ移動しよう!!
とりあえず空港を出たら、タクシーかエアポートバスでバンコク中心部に向かいま
しょう。エアポートバスなら70Bで行けるのだが、途中では止まりません。シーロ
ムとかエカマイバスターミナルとか有名なところにむかってバスは出ているので、
タイの道(地理)を知らない人や旅行初心者さんはタクシーで行く方が無難でしょう。
でもタクシーも、タイ語しか通じないタクシーだらけですのでご注意を。英語はほと
んど通じないといってもいいでしょう。そこで、タイ語講座。チャパイ(行く)ホアラ
ンポーン(地名)と言えばOKです。勝手に行ってくれるハズです。まあ、「ホアラン
ポーン・ホアランポーン」って行き先を暗示のようにしゃべれば行ってもらえると思
いますが。それと、価格交渉は全てにおいてタオライ(いくら)です。ハウマッチィ?
なんて英語で行った日には、倍の額をふっかけられてしまいます。あと、空港から
だと、メーターではほとんどのタクシーが行ってくれません。だいたい空港から
市内まで、200B(1000円)から高くて300B(1500円)です。ぼったくられないようにしま
しょうね。もっと安く上げたい人は、空港に着いたら2階にエレベータなどで上がり、
出発ロビーにてお客さんを乗せてきたタクシーをつかまえると安く行ける場合があり
ます。どうせお客を連れてきて、また、市内に戻っていくタクシーだから、運が良け
ればたらメーターで行ってくれます。メーターだと150B以内で絶対つくはずです。
これは安い。あと、最近は高速道路が出来たので使うとめちゃ速いです。価格も50
B(250円)だから。普通の道路だと、渋滞で、空港周辺でもかなりこんでるときが
あるので、かなりオススメです。
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☆バンコク中心部に到着
とりあえず無事に着いたみなさんお疲れ様です。みなさんホテルはどこに決めました
か?奇麗な所ですか?タイ初心者には先に言っておきますが、大体のホテルは朝飯は
出ません。高級な店は別なのですが、普通安い所だと飯は宿泊費に入っていません。
それと、朝も起こしてくれません。お母さんじゃないから。
あと、アドバイス。3泊とか短期でくる人やなかなかタイに来れない人は絶対に、
ホテルは高くても動きやすい所に泊まりましょう。TIME IS MONEY。時は
金なりです。移動時間を短縮する分、買い物すれば十分元はとれます。場所的にはマ
ーブンクロンやサパーレックにも行きやすい、ホアランポーン周辺がオススメですね。
☆安いくて動きやすい!オススメホテル・ゲストハウス紹介
◎スリクルンホテル(ホアランポーン中央駅付近)→1泊 550B(2人部屋)
ここのホテルが電脳街へ行くにも雑貨街へ行くにも一番動きやすくてオススメです。
しかもここ、チェックアウトが夕方の6時なんです。最初から最後までのんびり支度
出来ます。
◎楽宮ホテル(7月22日ロータリー付近、北京飯店2F)→150B前後
日本人はちょっと泊まれないような凄いきったねーホテル。オススメはできませんが
、とにかく安くあげたい人はこちらへどーぞ。野宿よりマシです。
◎ETCゲストハウス(ラマ4世通りからちょっと入った所)→200B前後
ここは日本語がしゃべれるタイ人が経営しているので便利。ちなみに一階は旅行代理
店になっています。やっぱり日本語が通じると何かと楽チンです。
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☆(初級編)タクシーで移動しよう!
ホアランポーンからサパーレック等の電脳街やロビンソン等のデパートへ移動する
のはタクシーだと、すごく楽チンです。全て1メーター、35B位で行けます。
現地人にボラれないように、必ずメーターで行ってもらいましょう。
☆(中級編)トゥクトゥクで移動しよう。
ご存じタイ名物、トゥクトゥク。面白いのでぜひ1度は乗ってみましょう。タクシー
と違ってメーターがないので価格は交渉となりますが現地人にびびらずタクシーと同
じ位の値段にまけさせましょう。価格交渉は「タオライ」行くは「チャパイ」です。
この2つの言葉を覚えておけばあとはジェスチャーでなんとかなります。何でもそう
ですが、オドオドせずに自信を持ってしゃべりましょうね。発音が違くっても、言って
いる言葉が合っていればとりあえず問題ないと思います。ひよると現地人になめられ
ますよ。
★(上級編)世界一の安さ、ロットメー(市バス)に乗ろう!
市バスには、金額的には3種類、大きさは2種類(当社比)のバスが毎日連夜、24時間
でバンコクの市内を排気ガスや騒音をまきちらして走っています。ステレオがんがん
の市バスもあれば、ドアが開きっぱなしでいつでも降りれるバスもあります。
バスには市でやっている物と民間がやっている物があり、色で見分けることができま
す。まず、市バスですが、色は青、緑で、金額は2バーツ50サタン。2.5バーツ(12円)
で乗ることができます。スゲー安い。でも市バス(緑・青)は、せまい上にクーラーが
無いのでクソ暑いです。民間のバス(赤)も、クーラーは無いのですが、取りあえず広
いので、風が入ってくる分マシです。民間バスの色は赤、金額は3.5バーツ(17円)統一
です。どちらのバスも乗ったときに車掌にお金を渡すだけ、どこまで行っても同じ料
金なので安心して乗って下さい。これらのバスは、バス停で待っていれば5分おきぐら
いに交互に来ます。まあ、市バスしかこないルートもあるみたですが。ここで、どこ
のバスがどの場所に行くか?という疑問が出てきますが、これはタイ人でも全部知ら
ないです。バスマップを書店などでGETした方が良いでしょう。なんせ1から300ぐ
らい番号がついたバスが走っているのですから・・・最後の種類は、エアコンバスだ。
これは非常に面倒くさく、乗った時に車掌さんにどこまで行くか言わなくてはならな
い。これは初心者は絶対乗れないので敬遠したほうが良いでしょう。金額も近くだと
10Bで遠くなれば遠くなるほど高くなっていくという方式なので行き先がハッキリわ
からない人は追い出されてしまうのでご注意を。
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さて、やっと待ちに待ったゲームソフト情報です。タイへ行ったことがない、海外
旅行初心者でもこれ一冊で行けるように、ガイドブック調に書こう、というのをコン
セプトにして書いていっている内に、何だか妙に長ったらしい文章になってしまいま
した。スイマセンねえ。
まず相場ですが・・・ゲームに関して言っても、ハッキリ言って超安いです!おそらく
世界一の安さだと思います。少なくとも僕が回った国の中では一番安い国でした。
品ぞろえ的に見ても世界一を誇るパチモノの数!超オススメです。今回はスペシャル
という事ですので、タイの裏もの最新情報をジャンル別に紹介していきましょう。
☆マルチゲームカートリッジ(in1カセット)全体の動き
香港ではほぼ完全に消えて来たNin1カセットですが、タイではまだまだ現役
バリバリ(死語?)で活躍しています。価格的に見ても気違いのように安く、香港
で現役で売っていたころの5分の1位の値段で買えます。どうやら、このマルチ
ゲームカセットの工場はタイにあるからだそうです。フレンドコソピュータは世
界の商標です。MADEIN JAPAN(or THAILAND)の文字がニクイね。
☆タイの最新コピー事情(プレステピーコCD)
といっても一番人気があるのはこの国もやはりプレイステーション。最近はN64の
マジコンも登場しましたが、サラリーマンの月収が3〜5万円といわれているこの国
にとって、そうそうゲーム機の買い替えなんてできるものじゃないのです。シェア的
に見てもしばらく世代交代はないと思われます。さてそのPSですが、この国もなぜ
かときメモ(当然日本語版)がすごい人気で、発売当初は1日に全在庫300枚ものコ
ピーCDが売れて、いつも在庫ぎれだったそうだ。現地のオタクはみんなときメモで
日本語を覚えるので結構日本語うまい人も多いのですが、みんな女言葉(ときメモの
影響)で気持ち悪い。あと、FDと同様、大量注文だとプレスCDも工場でオーダー
がきくそうで店によってはCDに自分の店のロゴを入れたり、逆に摘発対策として無
地にしたりと店によってCDの作りが様々。やはり一番目立ったのが、本物より上質
なシンガポール産プレスCD。シンガポールで生産しているにもかかわらず『MADE
IN JAPAN』と書いったりもする。更に作りは本物よりも丁寧につくられていて、
コスト削減で2色刷りで生産されている本物に比べ、こっちの海賊版は説明書のジャ
ケットをそのままCDの表に転写してありフルカラーのリッチな作り、はっきり言っ
て、本物よりカッコイイです!
価格はみんな香港で生産されているにもかかわらず、どれでも香港の相場より500
円以上も安い70B(約350円)で入手できます。安すぎる!
☆スーファミ用マルチカートリッジ
マジコンの普及によって、どこの国もあまり見かけない、SFCのin1ソフトです
が、タイでは結構見かけます。
といっても4in1〜8in1がほとんどで一番大きいので16in1。
やはり100in1とか大きいのは無理なようです。相場は4in1・
8in1が700B(約3500円)位で、16in1が1000B
(約5000円)といった所。この辺はマジコンもっていれば十分なので全然
売れていないそうで、観光客や海外のコレクターねらいで売っているそうだ。
☆スーファミCD−ROM事情(DISKも)
最近、出回りすぎ、普及しすぎに加え、スーファミ事態がすたれて、
ソフトも出なくなった為、香港では投げ売り状態のSFCCD−ROM。
しかし、タイではSFCはディスク販売がメインなので、CD−ROMは
業者以外はあまり持っていない(売っていない)ようです。
☆ファミコンマルチカートリッジ(パチモノ)
先程述べたとおり、タイでは種類の豊富さでなんとか生き残っている
ファミコン。(ちなみにマレーシアはいまだにメイン。)
勝手に移植物では最近は鉄拳2・スーパードンキーコング・スーパーマリオ
シリーズ等が移植されており、ネオジオやアーケードからの移植もある。
これだからパチモノは目が離せないっすね。
in1ソフトに関してはタイでは生産工場が2つに別れていて、これも個性が
強くて面白い。過去、香港・台湾で一斉を風びした、ダブリ無しの76in1
や66in1。改造ゲームが11本入った良質な64in1など、90年、
91年ころに香港で売れたものをコピーし直して生産して売っている。
もう一社は数が多ければ多いほど良い。と勘違いしる様で、3000in1
・5000in1等タイでしか見かけない(というかタイのオリジナル)in1
を作っている会社。最新作は過去最高、世界一大きい99999999in1。ここま
でくるともう完全無敵。これ以上どれだけ増えても驚かないですよね。
調べた結果7in1(その内3本が光線銃モノ)でした。
でもよく99999999タイトルもゲーム名、考えたよなぁ。
☆ゲームボーイマルチカートリッジ
手軽でハンディな所から、相変わらず安定した人気を誇るゲームボーイ。
人気が安定している為か価格も安定しており、極端に安い店はない。
現在の一番人気はダブリ無しの50in1(B)とダブリが多いのですが、色が緑
・赤・黄色と色々あってカラフルなのを現地人に魅了している166in1。あと
、日本のマニアにオススメなのはアメリカソフトが結構入っていて良質な88in
1です。これは名作ボンジャックやMr.DOのゲームボーイ版が入ってます。
☆メガドライブ・ゲームギアマルチカートリッジ
現在、どの国では全く見ることのない、メガドライブ・ゲームギア等のセガ類です
が、タイでもそれほど売れてはいませんが、特別すたれている訳でもなく、適当に
生き残っているようです。最近見かけた面白いモノでは、セガマーク3のソフトが
詰まったダブリ無し16in1や発売中止になったテトリスやMSXソフトやマリ
オモノが入っている53in1あたりですね。
☆タイの最新マジコン紹介
タイは日本や香港等と比べてマジコンの種類も多く独自路線を走っていおり、PSに
継ぐ人気をいまだに誇っておりますが、どれも香港等のデットコピー品やBIOS書
き換えモノなので新しい割りに性能は昔のとさほど変わらないです。あまりオススメ
はできませんが参考にしてみて下さい。(詳しくはマジコンオールカタログ参照。)
スーパーディスクFR402 価格 35000円くらい
日本ではウケなかったスーパーディスクはこちらではいまだに普及していて現在
はドクターとも互換性を持たして生き残らせてます。
大体がコピースーファミとセットで箱に入って売られています。
スーパースマートディスク 価格 27000円くらい
SFC・MD・GB・GGの4機種が落とせます。プロファイター系。
どの店でも見かけるので売れ筋かなーって思っていたら、故障品が多く不安定で
返品が多いので在庫過剰でどこも売れ残ってるそうです。困ったものだ。
FX64 価格 20000円くらい
香港でも売っているFXチップのソフトが動作するプロファイター最新機種。
CD−ROMも接続可能です(CDドライブも売っていました)。
プロファイターもついにGUIを採用!でもなんかSWC−DXのパクリが多いよう
に感じました。さすがはCCL。でもタイではかなり売れてるみたいです。
スーパーキング 価格 35000円くらい
日本のコピーマニアの中でもウワサになっているスーパーキング。タイではなんとか
生き残ってます。DSPやFXチップに対応せず、プロテクトには弱く、どうしよう
もないのですが、基盤の作りは最高で、D−RAMの部分にSIMM(72PIN/70NS)を
採用。最高680Mビット(85Mバイト)まで増設可能が売りなのですが、レジュー
ムが弱く、単に見た目の数字が変わるだけです。日本でいうサイクロンみたいな怪し
い評判を呼んでいます。IDEのピンも付いていてCD−ROMにも対応しているみ
たいですが、詳細は不明。まあ買わない方がいいでしょう。
超覇7パートナー7 価格 15000円くらい
いわずとしれたアジアナンバーワンの高性能機種。ゲームスアークでおなじみスペ
シャルパートナー/ファミリーパートナーのバージョンアップ版。今はCDドライブ
も接続可能になり、かなり素晴らしい機種になっています。
スーパーDSPファイター 64M 価格 22000円
パートナーのデッドコピー品。『NINTENDO』のロゴがイカス。
シロウトの人が見たら絶対に新しい任天堂のディスクシステムだと思うでしょうね。
タイのコピー屋で売ってるソフトには全部対応しています。マジコン全機種と
互換性があるようです。
他にも香港ルートから輸入したと思われる『スマートブロス』や『ゲームドクター
7プラス』というマジコンも売っていす。
☆パソコンの違法CD−ROMの話
パソコンモノに関してはタイは頭の良い人が少ないのか、種類も少なく、価格も高い
です。まあ有名どころは全てそろってはおりますが。ただ、これに関しては完全に違法
なので日本に持ち帰る事を考えるのはよしましょうね。
パソコンは新作どころか、まだ出ていないベータバージョンのプロテクト解除版なん
つーものが出回っており、超デンジャラス。ディレクターのバージョン5、フォトショ
ップのバージョン4、極めつけは『WINDOWS97』なんつーものまで出回っていま
した。
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〜タイの電脳スポット紹介〜
さて、次に裏ものゲームの売っているオススメ電脳スポットをガガガーンと紹介して
いきましょう。どの場所も個性が強く、そこでしか見かけないブツなんかもあったり
するので、裏ゲー目的でタイに来た人は絶対見落としたらダメですよー!
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☆デパート系☆ 笑顔がサワヤカなナイスガイ・ニチポン君のお店
ロビンソンバンラック4F 〜BOY STATION〜
まずはじめに紹介するのは、デパート系で一番オススメのお店、タイの首都・バンコク
の中心部にある有名デパート『ロビンソンバンラック』の4階にあるニチポン君のお
店『ボーイステイション』です。ここのオーナーのニチポン君はベンツやBMWを乗り
回す、日本語ペラペラのナイスガイです。さわやかなゲームオタクでは自分の右に出る
者はいないと思っていたので彼との出会いはショッキングでした。ここのお店は日本語
OKな上に、値札が貼ってあるのでボることもなく、価格的にもデパート系では最安値
だと思います。カラー的にはやはりオーナーが日本に何年も勉強していた成果も出てお
り、タイの店の中でも妙に奇麗なディスプレイ。FCやセガ関係のNin1ソフトや、
旧作のソフト等。売上が不安定なものはすべて置いてありません。人件費・コスト削減
等にも気を配っているようで、日本の奇麗なファミコンショップ等に近い作りになって
おります。純正品のゲームソフトも多数取り扱っている所から、完全にタイ現地のオタ
ク向けの店作りとなっております。日本の海賊マニアには少々物足りない所もあります
が、日本人にやさしい現地の事情通の日本語アドバイスが聞ける上に、PS・SSのピ
ーコCDに関してはどこよりも品ぞろえが豊富なので安心してゆっくり買い物ができま
す。
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☆デパート系☆ デパート系一の出店数・競争率を誇るデパート
〜マーブンクロン(TOKYU)、各店舗〜
そして、裏ものを探すのに一番オススメのデパートは、こちら『マーブンクロン
(TOKYU)』です。ロビンソンバンラックはニチポン君の店がダントツなので競争力
がなく、他に面白味にかける所もありますが、ここ『マーブンクロン』は違います。
デパート系でも常に戦争を起こしている激しい競争地区を持つデパートであり、
サパーレックで成功してここにチェーン店を進出させた店舗も結構あります。見た目は
フツーのデパートと何ら変わりはないのですが、よーく見るとそこら中にファミコンシ
ョップが並んでいます!海賊パソコンショップも2店舗程あり、デパートなのに世界一
の海賊地帯『サパーレック』に近い品ぞろえを誇っております。価格的には多少割高で
すが、デパートの中の店だけあって無茶な値段をふっかけてくることはありません。
電脳以外だと、名刺屋がオススメ!何故かこのデパートにたくさんの名刺屋さんが
密集しています。名刺の種類も豊富で香り付きの名刺やキラキラ光る名刺等を短時間で
作ってくれます。価格は100枚200B(1000円)日本で作るより遥かにお得です。
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☆個人店系☆ 運河の上に浮かぶ世界最安値の裏モノ地帯
〜サパーレック、各店舗〜
臭いドブ川の上に勝手に商店街を作り、そこで海賊版のゲームソフトを売りまくる
タイ人たち。ここ『サパーレック』は世界各国の海賊ゲームマニアには知らないとモ
グリと馬鹿にされる超有名なスポットです。通路は狭い上に常に各国のゲームマニア
が集まっているので人通りが悪く、初心者にはとっつきにくい場所ですが、そこはガ
マン。なんせ、ここ一カ所に100店舗近い裏ゲームショップが密集しているので、
先程紹介した裏ものソフトはほぼ全部ここだけで入手できます。価格的にも世界一安
い相場で、97年4月現在、PSやSSの海賊ソフトはどの店でも世界最安値の約3
50円で入手できます。更に、どこの国でも下火になっているスーファミ用のマジコ
ンも世界一のラインナップを誇り、現役バリバリ(死語)で活躍しています。品質は良
いとは言えませんが、ここには故障しても腕の確かなマジコン専用の修理屋さんがあ
るので安心して下さい。修理費もメチャ安いので(相場はどの症状でも修理費用は大体
1500円位)心配いりません。日本業者や香港で買って壊れてしまったマジコンも同
価格で修理可能なので持って行くと良いでしょう。
その他にも香港や台湾ではめったに見かけなくなった怪しいファミコンのパチもの
カセットや走るファミコン等のパチ本体類もガンガン店頭に並んでいます。今時こん
なモノがメインで並んでいるのはここかベトナムか中国くらいですよ。ホント。
どの店も値札ははっておらず値段は言い値での交渉となりますが、どの店でも必ず
値切れますのでタイ人の勢いに負けずに頑張りましょうね。
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☆個人店系☆ パソコンピーコCDをチェックするならこちら!
バンコク一の電脳センター 〜パンティーププラザ、各店舗〜
サパーレックが裏ゲームだったらこっちはパソコン関係。タイ唯一の海賊パソコン
ソフト密集地帯です。やはりどこの国もパソコンだけは厳しいらしく相次ぐ摘発によっ
て地下に潜ったり消えて行ったりするものだが.....。ここパンティープは気合が違う
気合が!!表向きはクリーンで店頭のディスプレイも本物ばかりを並べているのですが
価格を聞いてみると、香港の海賊版並みに安い!!なんでやねんっ!と思いきや注文し
て出てくるのは全てピーコCDだった!!店によってはうん百万円分のアプリケーショ
ンが入ったスーパーインストーラーなんかも扱っていたりするし、ビデオCDなんかも
ある。ここは要チェックざんすねえ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
END
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コラム2 ☆タイ・バンコクのゲーム雑誌事情 鶴見 和昭
バンコクの本屋を見渡すと気違いな雑誌が目白押しです。
某有名マンガのタイ語版(もちろん海賊版)や死体写真がほとんどの週刊誌
さらにはホモ雑誌等。こんなものが普通の本屋に並んでいいものでしょうか?
今回はゲーム雑誌に目を向けてみましょう。ゲーム雑誌も圧倒的に日本の
パクリ記事ばかりで香港とさほど変わりありません。
タイでもよく売れているゲーム雑誌は『MEGA』『CODEMAG』
『TOMBO』の3誌が競争しており、日本で言えば『MEGA』はファミ通
『CODEMAG』がファミマガ『TOMBO』はマルカツといったところで
しょうか。価格は25B(約110円)と日本と比べると相当安いです!
気になる内容ですが、タイで一番売れている『MEGA』は8割以上がファミ
通のパクリで写真からなにから日本のパクリが中心。(なぜか毎号表紙・裏表紙
にASCIIのロゴが..?許可を取っているのでしょうか?)広告は少なく、
夏ごろまではマジコンやコピーファミコン等のチラシもありましたが、いまは
なぜか裏もののチラシは全く無くごくフツーのつまらない雑誌に成り下がって
しまいました。『MEGA』を出しているのはタイでは大きいビルを構えた
某有名出版社。なんと社内に印刷工場まであり、編集部にはIBMのノート
パソコンやパワーマック等が完備。日本の雑誌社顔負けの設備です。こんなに
スゴイ設備なのになぜこんなパクリだらけの雑誌しか作れないのでしょうか?
謎です。
『CODEMAG』こちらも名前とは裏腹に日本のファミコン雑誌のパクリ
記事が中心。でもここは『MEGA』と違いゴールドフィンガーやプロテクト
解除コード等、違う方面の裏技も目白押し。マジコンやコピーファミコンの広
告も健在で資料として日本に持ち帰るのも良いと思います。
『TOMBO』はハッカーや日本のコピーマニア中心にウケている雑誌で、
ほとんど全部がオリジナル記事。やはりこちらも普通のゲーム中心なのですが、
こちらは広告以外でもマジコンやコピーCD・コピーソフトなどを取り上げて
いて、広告にはマジコン業者・メーカー以外にもサパーレックやマーブンクロ
ン等のコピーゲーム屋の広告が目白押し!『LV99にします』『ディスクコ
ピー15Bより』『プレステCD1枚100B!』とかいう歌い文句のチラシ
が誌面に飛び交っていて面白いです。ここまでオリジナル路線のタイ色まる出
しの『TOMBO』の出版社は『MEGA』とは正反対で街外れの小汚いアパ
ートの一室にかまえた所で編集員も3人位しかいなくとてもウサン臭い。
見た目は『TOMBO』も『MEGA』も変わらないのにここまで対照的
だとおかしいですね。
そんな『TOMBO』ですが、コピー業者の広告が目立ち過ぎて摘発されたの
か警察に裏金を渡し忘れて捕まったのか最近廃刊になってしまい、今は季刊で
『GOLDFINGER』という名前のコード集を出している。価格は50B
(約220円)と他の雑誌と比べると高目だが、内容も濃く、マジコン機種特集
やゴールドフィンガー・アクションリプレイの最新コード等コピーマニアなら
かなり楽しめる内容になってるので個人的にはオススメです。
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