マジコンの知名度も上がってきた時代に登場した、新しいコンセプトを持ったマジコ

ン、それがこのドクター�Vです。「このマジコンで何でも出来るぞ！」みたいな事で売

り出していました。事実ＲＡＭの拡張などは自分で行える程の拡張性を持ち、ゴールド

フィンガーや専用Ｘ−Ｔを使って、改造ゲームで遊ぶ事もできました。マザーボードの

設計もしっかりしていて、当時では珍しいくらい熱に強いマシンでした。

  豊富な機能を装備しておりましたが、その機能の多さがかえってアダとなっていまし

た。コピーＦＤを使うことを一番に設計されたような「オートスタート機能」のおかげ

で「メニューを呼び出す時にＲボタンを押しながら電源を入れる」という、ワケの分か

らない操作となっております。しかし、この操作方法が現在でも使用されている事を見

ると、ひょっとして評判が良いのか？と思ってしまいます。

　このマジコンは、香港・台湾で爆発的な人気を誇り、ついにはＴＶでＣＭもやってい

ました。僕は、香港で一度見たことがあるのですが、ドクターの機能と同様ワケの分か

らない作りだったような気がします。