パチモノ博物館Revival
インチキマシンMEGAJOY

タイの子供に大人気！
インチキマシン「MEGAJOY」とは‥‥


ニンテンドウ64付属コントローラそっくりの外観にいにしえのファミコン本体とインワンカセットを内蔵。
それが夢の(?)アジアマシン・メガジョイである。
内蔵されているのは、ファミコン全盛時代の懐かしいソフトばかり。タイトル一覧を見ただけで思わず目頭が熱くなる。
　日本のマニア間にも一時期支持されたが、アッという間に消え去った感がある。
しかし、タイでは未だ人気爆発中。従来から市場に居座っているニセファミコンを蹴散らして、逆にこれから大ブレイクする兆しをもみせている。
そして遂に、あの東急マーブンクロンデパート内に、メガジョイ専門ショップが誕生した！

「邪魔臭いカセット、邪魔臭い本体よ。さようなら」


　パチモノのくせに、やけに自信満々な広告コピー。
　本体内に沢山のゲームを内蔵しているのでカセット要らず、そしてテレビへはメガジョイから直接ビデオケーブルで接続できる。
　外観は限りなく安っぽいが、タイでの売値はけっこう張っていて、プレステのピーコCDが20枚も買えてしまうほど。
　というわけで、メガジョイ専門店の前には、カネの無さそうな子供たちが常に物欲しそうな目つきで、何名かたむろっている
(なぜか毎日同じ子供だ)


　そうこうしている間にも、もともとファミコンの類似品であるメガジョイの類似品が登場する‥‥。そう、この世界に著作権など存在しない。マネした者が勝ちなんだよ！。
　アジアでは一見すると、メガジョイが従来からあるニセファミコンの狭い市場を奪い、敵対しているように見えるが、実際はお互い助け合い精神で発展している。その良い例が99年夏以降に登場した、通称「平和的メガジョイ」である。
　これまで、こういったコントローラ型ニセファミコンの小型化には限界があるとされていた。なぜなら「ファミコン用のカセットが刺さらなければならない」という大前提があったからである。この大前提を捨て去って内蔵ソフトだけで勝負するならば、さらなる小型化が可能になるが、所詮は十年以上昔のソフトばかり。それではすぐに飽きられてしまうのがオチである。この問題を解決したのが、平和的メガジョイ(仮称)。なんと、ゲームボーイ用カセットを二周りほど大きくした、新しいカセットの規格を作ってしまったのだ。任天堂に無断で！

　もちろん中味はただのファミコンカセット。ラベルには「ダブルドラゴン」「マリオブラザース」など、よく知ったゲームタイトルが印刷されている。しかし、新メガジョイでしか使えないというのが厳しい‥‥と思ったら、専用アタッチメントでファミコンでも遊ぶことができるらしい。さらにはノーマルファミコン用のカセットを、新メガジョイで遊ぶための変換アタッチメントも用意されている。無駄なところに素晴らしい技術を惜しげもなく使うあたり、マニアック。今後、アジア方面でリリースするカセットは、ミニタイプに移行されるのか気になるところである。
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